作家の個性をぎゅっと詰めこんで「デザインフェスタvol.63」ショップカード特集
作品との出会いを持ち帰ることが出来る“ショップカード”。SNSのアカウントだけでなく、作家の世界観を詰め込むことで、小さな作品のようなものにも。筆者も足を運んだ販売系のイベントでは、予算や滞在時間の都合により「せめてショップカードだけでも!」と持ち帰らせていただくことがよくあります。
今回はデザインフェスタvol.63の取材の中で出会った、素敵なショップカードを用意していたブースをご紹介します。
※出展名は敬称略にて掲載いたします。
tiko (ティコ)
念願の初参加を果たしたtikoさんの作品はおにぎりをモチーフにしています。

新型コロナウイルスの流行やご自身の子育てでタイミングが合わず、「いつか出たい!」を今回叶えました。他のイベントとデザフェスはやっぱり違うとのこと。「ずっと緊張しています!」とお話しくださりました。

ショップカードは優しい雰囲気の淡い色使い。きれいに並んだおにぎりも美味しそうで、つい手に取ってしまいました。角丸加工もおにぎりの丸いフォルムと親和性が高い。


因みにtikoさんが一番好きなおにぎりの具は「明太子」。
Instagram:https://www.instagram.com/teaco
いか豆
合同で参加したぬいぐるみの展示会への参加を経て、初抽選からの繰り上げ当選!ハンドメイドイベント自体も初の出展と、初めてだらけのデザインフェスタ出展は、一か月の限られた準備期間で挑みました。

ぬいぐるみとぬいぐるみを使った平面デザインの作品を制作しています。
ギョニソ(魚肉ソーセージ)の赤ちゃんと、その前世(のお魚)をモチーフにしたぬいぐるみは、抜群のキャッチーさと手のひらにすっぽり収まるかわいさで、通りがかる来場客が何度も足を止めていました。




カードは展示会への参加時に制作したデザインとのこと。
これまで制作してきたぬいぐるみを並べて、俯瞰で撮影しました。大小様々な大きさのぬいぐるみたちは、どの子も表情も質感も柔らかでやさしい雰囲気。中央にはギョニソのベビーも。


Instagram:https://www.instagram.com/ikamamenui
陽月(ようげつ)
白地の陶磁器に青の釉薬。一見シンプルな色合いで描かれるモチーフは、ポップな恐竜や愛らしいスズメ。どこか懐かしさのあるタッチはあたたかで、日々の食卓にも自然と溶け込んでくれます。



そんな陽月さんのショップカードも、作品と同様に“余白”を大切にしています。


SNSの情報は裏面にまとめて、表面は白地にアイコン、作家名だけ。アイコンは、スズメをモチーフで使うきっかけとなった作品のお皿です。(現在は販売されていないデザインだそう)


印刷はご自宅で行っていて、角丸の加工は専用のパンチを使って一つ一つ手作業とのこと。
作品の世界観にぴったりな、シンプルさが活きているショップカードです。
Instagram:https://www.instagram.com/yogetsu.n
すずはる
ウサギやハムスターをメインに、動物たちをモチーフに描いたイラストを使った作品を制作。
ディスプレイの背景パネルや看板にもふんだんにイラストが使われていて、ポップでかわいい!

看板にさり気なくブースNo.が入っていて親切。




カードはスクエア。裏面は共通でプロフィールとSNSの案内の他、公式WEBページ、マンガを投稿しているnote、連載マンガのQRと、情報が多いのに整頓されていてスッキリまとまっています。
表面はこれまで描いたイラストを散りばめていて、リニューアルの度に複数種類作成しているとのこと。この日は3種類見つけることが出来ました!


Instagram:https://www.instagram.com/suzuharu_no_insta
こまいや
食品サンプルやフェイクフードといえば割と固い素材を扱うイメージですが、敢えて毛糸や羊毛フェルトといった柔らかい素材で制作しています。
ディスプレイも昔ながらの町のお惣菜屋さんをイメージしていて、向かって左手はお料理のモチーフ、右手はお惣菜のモチーフと分けていました。


ランチョンマット風の布や食器、揚げ物のトレイなど、作品の置き方にもこだわりが光ります。




そんなこまいやのショップカードは、裏面がポイントカード“風”デザイン。あくまで“風”なので実際には使用できないとのことですが、カードまで本当のお惣菜屋さんみたい。表面は焼き鮭のぬいぐるみ作品をパック詰めしたように見えるデザイン。右下の品目や価格を記載したシールのQRは、なんと実際に読み込めるとのこと。
とことん「お惣菜屋さん風」にこだわった、持ち帰りたくなるショップカードです。


Instagram:https://www.instagram.com/komai_staff
さいごに
連絡先やSNSを案内するためだけでなく、制作している作品の世界観を伝える大切なアイテムであるショップカード。手軽に持ち帰ることが出来る分、記憶に残るものにしたいものです。
今回ご紹介したショップカードは、それぞれ違った角度から作家の「こだわり」が、形や色使い、掲載する情報の見せ方に至るまで詰まっていました。イベントに足を運ぶ際は、ぜひ気になった作家さんのショップカードを手に取って注目してみてください。作品と同じようにご自宅に持ち帰って眺める楽しさはもちろん、自分の作品や活動にぴったりなショップカードを考える際のヒントにもなるはずです。

