月毎に違う?ネイティブアメリカンと満月の呼び方
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子どもの頃に触れるおとぎ話のかぐや姫から行事のお月見、満月を模した月見そばに至るまで。生活の中でも親しまれる「満月」。
実は満月には月毎には名前があるのですが、ご存知でしょうか。今回は満月につけられた月毎の名前について紹介いたします。
ぜひ、ものづくりのアイデアに生かしてください😄
ネイティブアメリカンと満月
アメリカの先住民族である、ネイティブアメリカン。彼らは季節を把握するためにその時期に合わせた名前を満月につけていたといわれています。そのため月毎の満月の名前には、狩猟や農業、漁業の目安になるようなネーミングが多いという特徴があります。
月毎の満月の呼び名
1月 ウルフムーン(Wolf Moon)
狼の繁殖期の始まりは1月頃から始まることや、狼が腹を空かせて遠吠えをする季節と考えられていることから1月の満月は「ウルフムーン」と呼ばれています。
2月 スノームーン(Snow Moon)
雪に覆われ、狩猟に出ることが難しくなる2月の満月は雪が追いことから「スノームーン」と呼ばれています。
3月 ワームムーン(Worm Moon)
だんだんと暖かくなる3月の満月は、地中の虫たちが活動をはじめ土の中から顔を出しはじめることから「ワームムーン」と呼ばれています。
4月 ピンクムーン(Pink Moon)
4月の満月は「ピンクムーン」。北米では春、暖かくなると北アメリカ原産のフロックスというピンク色の花や芝桜などの野生の花々で山々がピンク色に染まることが由来になっています。
5月 フラワームーン(Flower Moon)
更に暖かさが増し、花々が咲き始める5月の満月は「フラワームーン」。美しい花々が咲く季節です。
6月 ストロベリームーン(Strawberry Moon)
「ストロベリームーン」と聞くといちごのように赤く見える月を連想してしまいますが、北米ではいちごの収穫が最盛期にあたることが由来で「ストロベリームーン」と呼ばれています。
7月 バックムーン(Buck Moon)
7月は「バックムーン」。「バック」とは牡鹿のこと。鹿の角は1年毎に生え換わり、そのサイクルは春に新しい角が生え、7月頃に枝角が生えてくることから「バックムーン」と呼ばれています。
8月 スタージョンムーン(Sturgeon Moon)
北米では8月頃にチョウザメ漁が最盛期をむかえることから、8月の満月を「スタージョン(チョウザメ)ムーン」と呼んでいます。
9月 ハーベストムーン(Harvest Moon)
9月の満月は農作物の収穫時期であることから収穫を意味する「ハーベストムーン」と呼ばれています。
10月 ハンターズムーン(Hunter’s Moon)
月明かりが強くハンターたちが狩猟を始める10月の満月は、「ハンターズムーン」。
11月 ビーバームーン(Beaver Moon)
北米に生息する動物のビーバーからとって11月の満月は「ビーバームーン」と呼ばれています。ビーバーはこの季節になると巣作りをはじめることがその由来です。
12月 コールドムーン(Cold Moon)
夜が長くなり、寒さが増す12月の満月はそのままの意味で「コールドムーン」。
さいごに
ネイティブアメリカンの生活に基づいた月の名前。この他にも地域やヨーロッパからの入植者たちによって別名も存在します。あくまで一例ではありますが、古くから親しまれてきた呼び名を知ると満月が違って見えるのではないでしょうか。ハンドメイドモチーフのインスピレーションになれば幸いです。