ある・みるライターに個人的に“刺さった”! デザインフェスタvol.63 出展ブース7選
ある・みるメディアの取材として会場内を歩いていると、つい取材目的ではなく、個人的な好みで足を止めてしまうことが必ずあります。2日間の開催の内、1日はある・みるメディア取材として、もう1日は個人的に足を運んでいます。
作品の色づかいや扱うモチーフ、ブースが纏う空気感――理由は様々ですが「これ好きだ!」と感じると自然と足が止まってしまいます。今回はライターの私、椎名トキがデザインフェスタvol.63の取材中にどうしても足を止めてしまったブースや作品をご紹介します。
いつにも増して趣味全開ですが、ぜひお付き合いください。
※出展名は敬称略にて掲載いたします。
キツツキ堂
レトロなバス停風のアイキャッチがかわいい「キツツキ堂」では、お家で楽しむことが出来る謎解きのキットをお買い求めいただけます。

ひと言に謎解きと言ってもサスペンス色の強い事件解決モノや、脱出系、ホラー系等多種多様。キツツキ堂ではファンタジーの要素があるストーリーの謎解きが多く、キットの画風もかわいらしいタッチで描かれており、幅広い年齢層で楽しむことが出来ます。


筆者も楽しんだ「招待状」シリーズは、オリジナルのクリアファイルに謎解きのキットがひとまとめに入っていて、謎を解いた後も使いたくなる可愛さです。

新商品は「遊べるお道具箱 深海の遊園地」。箔押しの豪華BOX入りで、遊ぶ前からワクワクさせてくれます。
トウトイファクトリー
タイポグラフィで推し活に親和性の高い作品を制作している、トウトイファクトリー のtsun. (つん)さん。制作している作品たちは、アイドルに限らず、お迎えいただいた方の“好きなもの”と一緒に身につけて楽しんで欲しいと話してくれました。


通われていた大学で学んでいた書道にルーツがあり、文字をデザインする楽しさも学ばれたとのこと。アクリル製のキーホルダーは、デザインフェスタでも人気の表現方法。推し活特化で尚且つパラコードという異素材の組み合わせは、それらから頭一つ抜けた“今っぽさ”を感じました。推しのチャームやキーホルダーをひとつ加えるだけで、自分の推しのためのキーホルダーに早変わり。そういったアレンジの余白を残しているので、どんな推し活の現場以外でも活躍してくれそうです。




Instagram:https://www.instagram.com/tn2n00/
吉岡陽子
テキスタイルデザイナー、吉岡陽子さんのブース。特定の地域の特徴を細やかなタッチで、その土地の特産や観光地、人々の様子を描いた手ぬぐいのシリーズです。

中にはくすっと出来る場面も描かれていたり、馴染みがあったり、お気に入りの旅先であればなおさらワクワク出来る作品です。


パキっとした色の組み合わせも鮮やかで、手ぬぐいとして持ち歩く際にバッグの中で見つけやすく、手を拭く度にちょっとだけ嬉しい気持ちにさせてくれる気がします。いつもの日常がすこし楽しくなる、そんなテキスタイル作品を手にすることが出来るブースです。
オリジナル景品が当たるガチャポンが用意されているのも嬉しい。手ぬぐいが当たることもあるのですが、ポーチにもオリジナルのテキスタイルが使われていて、これがすごくかわいいのです。(私物でふたつほどお迎え済み)

Instagram:https://www.instagram.com/440ka_textile/
トコトコ もじの声屋さん
本に挟むとちょっと面白い、もしくはキュンとしてしまうフレーズをそのまましおりにしています。本のカーブに合わせてしなるポリプロピレン製で、本を傷つけ難く、紙製のものより長く使えてエコ。


なんといってもこのしおりの魅力は、活字らしい直線的な文字組と明朝体をベースにデザインしたフォントの美しさ。しっかりとデザインされているのに文庫などで読む小説の字体の印象そのままに、色が黒というのも活字としてのビジュアルであることが感じられます。


体験としての読書を、読んでいる本の外側からも楽しむことが出来るようになる、まさに本好きのためのしおり。ご自身でお使いになるだけでなく、本好きの方へも思わずプレゼントしたくなる作品でした。
Instagram:https://www.instagram.com/tcotco2020/
ハイウェイオアシス
ケーキの上にのっている、メレンゲドールやシュガークラフトってワクワク。大人になった今でもちょっとときめいてしまう瞬間があります。中でもゼリー素材の動物たちの飾りはレトロで懐かしい。そんなレトロな動物を模したゼリーをモチーフにした作品を制作しているのが、ハイウェイオアシスさん。

レトロスイーツや喫茶店好きが高じて今の作風になったそうです。犬を作っている時が特に楽しくて、お客様から直接「間違えて食べてしまいそう!」と誉めてもらったことも。実際目にしてもゼリーやクリームの質感が絶妙で、食べてしまいそうと言ってしまう気持ちがよくわかります。



動物たちはひとつひとつ手作業で作られていて、微妙に表情が異なるところもかわいい。ぜひお迎えしてほしい作品です。


赤石工房
筆者がよく、ぬい服を買わせていただいている赤石工房さん。

クォリティが高く、普段着風のかわいくてカッコいいぬい服を制作・販売されています。

元々はイラスト作品をメインで制作していたそうですが、以前からドールやぬいぐるみの衣装を作ることは好きだったそう。自分のためにこつこつ作り続けていたところ、「そんなにたくさん作れるのなら売ってみたら?」と言ってもらったことがきっかけで、ぬい服やドール服も手掛けるように。


単に小さいサイズの服を作るのではなく、人間の服をそのまま小さくしたかのような縫製やディティールにすることがこだわり。シャツの裾などをよく見ると、人間用に市販されているような仕様になっていて驚きます。イラスト作品も作られていたせいか、オリジナルプリントのTシャツやトート(いずれもぬいぐるみ用です)のデザインが豊富なところも大変魅力的です。


Instagram:https://www.instagram.com/akaishikobo/
狐狸写館(こりしゃかん)
ライターのプロフィールアイコンをたぬきにしているほど「たぬき好き」筆者には堪らないブースでした。

たぬきをはじめとした動物たちの写真や、写真を使った紙もののアイテムのほか、リアルなたぬきをモチーフにしたキャップやタオル、布ものも扱っていて、より取り見取り。特に布ものに施されたたぬきの刺繍は、タッチがリアルなところが他になく堪りません。




色合いもアースカラーを基調としていて、たぬきの雰囲気によく合っています。
※作品に使用している写真は全て許諾を得ています

Portfolio:https://sae.tokyo/
さいごに
取材として会場を歩き回りながらも、好きなモチーフやアイテム、雰囲気のブースはついつい足を止めてしまいます。そんな抗えない「好き!」の情熱が満ち満ちているイベントこそが、デザインフェスタなのです。
今回はアイテムのジャンルも作風も異なるブースを、筆者の「好き」という軸で紹介させていただきました。この日の開催も、きっと出会えていないだけで、私の「好き」に刺さってくれるブースが数多くあったのだろうなと思います。まだ見ぬ「好き」との出会いを探るのもデザインフェスタの楽しみのひとつ。ぜひ作家としてだけではなく、ハンドメイドやものづくりそのものを楽しむひとりとして、デザインフェスタでの出会いに足を運んでみてはいかがでしょうか。

