映画ファンに捧げる 映画館モチーフ
ある・みるMEDIAでも度々映画の紹介をさせていただいておりますが、みなさん映画はお好きでしょうか?
今回は映画ファンをターゲットにした「映画モチーフ」についてまとめてみました。作品自体のモチーフは著作権や肖像権に触れてしまうため、今回はそれ以外の映画にまつわるものをモチーフとして考えてみました。
カチンコ
二本の棒の下に黒板が付いている形状の、映画撮影に必要不可欠な道具。「ボールド」と呼ばれることもある。二本の棒が拍子木のようになっており、撮影開始時にカメラの前で叩いて音を出す。黒板には撮影する場面のシーンの名称やカット番号などを記載して、編集時の映像と音声などを編集する際の目安にするそうです。
チケット
フランス語の「étiquette(エチケット)」が語源と言われているチケットは、古いフランス語の「貼り付ける(estiquer)」に由来しているとか。
近年QRコードなどの電子チケットが普及していますが、紙製のチケットを発券している映画ファンもまだまだ多い。今ではムビチケに代替されてきている全国共通前売鑑賞券、特別鑑賞券といった「前売り券」は、縦長の紙面に作品のポスターやキービジュアルが印刷されておりデザイン性が高く、コレクターもいるほど。
座席
正面から見やすい場内の中央付近、出入りしやすい通路側、後方の座席を気にする必要のない最後列……映画館へ足を運ぶのが好きな映画ファンなら、座席へもこだわりがあるかもしれません。
整然と並ぶ座席、シートの色やドリンクやポップコーンを置くことが出来る肘置き。映画館の座席は特徴的で、モチーフに使用する際も座席とその他のモチーフを組み合わせるだけでモチーフとしての映画館を強調することができます。
フィルム
映画のモチーフとして使われることの多いフィルムには、サイズの規格があり多くの映画で使用されているフィルムのサイズは35mmシネサイズ、または35mmシネと呼ばれています。1コマの大きさは24mm×18mm。コマの両側にはフィルムを巻き上げたり巻き戻しをするためにパーフォレーションと呼ばれる穴が一定の間隔であいています。映写をする際にこのパーフォレーションに歯車状の突起を引っ掛けて、フィルムを上下に動かしています。
ポップコーン
映画館のモチーフに欠かせないポップコーン。
トウモロコシの起源は8000年前ともいわれていますが、北アメリカに持ち込んだのは捕鯨船員なのだとか。ニューイングランドに伝わったポップコーンは辞書に掲載されるほどポピュラーなお菓子に。しかし当時はまだ無声映画の時代。字幕が必須の映画は大衆ではなく教養のある層へ向けたものでポップコーンの持ち込みは禁じられていたそうです。
しかし音声が加わったトーキーの登場によって映画自体の敷居が低くなったことで、観客の層も広がりポップコーンが求められるようになりました。世界恐慌の最中ではポップコーンのある映画館とない映画館で売上に大きな差が生じたともいわれています。
さいごに
今回挙げた映画館としての主な要素同士や、カップ入りのドリンクや映写機、チケットカウンターなどを組み合わせると、更に映画館や映画のモチーフの印象を強めることができ、作品自体を描かなくても映画館っぽさや映画らしさを表現できます。
作品を購入してくれた方が作品を身につけたり、鞄に忍ばせて映画館に行ってくれたら素敵ですよね。自分や誰かの映画を愛する心をくすぐる作品づくりとしてモチーフ選びのきっかけになったら幸いです。