沼へようこそ。知れば知るほどはまっていく・・ヨーロッパ貴族が夢中になった、ガラスの世界。アドリア海の真珠 ベネチアンガラス vol1
こんにちは。【こけしと旅する中年】として発信をしております、小代です。
私は、【モノを通して文化を伝えあう】をコンセプトに、
日本のモノを世界へ。世界のモノを日本へとお届けすることで、モノ作りをしている人たちの作品、製品の価値を
もっと深く伝えていきたい。その手段として、物販の講師やコーディネーターとして活動をしております。
さて、ただ機械で大量生産するだけではなく、人の手が掛かったモノには、知られざる裏側やストーリーがあります!
モノの裏側をしることで、大切にモノを扱ったり、本当に価値があることは何なのか?
そんなことを感じて下さる方が増えるといいなと思いまして、記事を執筆することにしました。
題して、沼へようこそシリーズ。
かれこれ10年、素敵なアイテムを求めて、西へ東へ色々な処へ行ってきました!
旅の相棒のヨネ子(こけし)です。↑
その経験をもとに・・今回お話をするのは【ベネチアンガラス】です。
ガラスなのに!!!場所や情景の名前がついているのが特徴
ベネチアンガラスの特徴として、ガラスに名前が付いていることが挙げられます。
ただ、白とかピンクとかではなく、例えば、芸術家の名前。
そしてモノの名前。夕焼けの名前などなど・・・
ガラスの職人さんは、ガラスの中に、一つの世界を見出して名付けて行ったんだなと思います。
たとえば、上記画像・・これはビーズではありませんが
金箔がちりばめられています。これをカドーロといいます。
昔昔・・ベネチアに金色の宮殿がありました。まるで金閣寺のように金で覆われた宮殿でした。
しかし・・年月が経つと、金箔がはがれてきます。そして金を散りばめたような風合いに。
その美しさをガラス製品として表現したのがカドーロです。
金がちりばめられた様子も美しいですね。
個人的には好きな柄の一つです。
また今回大きなガラス商品だけご紹介してしまいましたが・・小さなビーズにもこの技法は使われております。
乙女心がくすぐられる お花柄!! 大人の中の少女を呼び覚ます永遠のお花柄
ベネチアンガラスの人気柄として名高いのが、バラと勿忘草のイメージの フィオラートという名前のついたビーズ。
フィオラートは、お花畑などの意味があります。
詳細はこちらもご覧ください。
PERSON
有美 小代主にバラと勿忘草のイメージがガラスで描かれております。
職人の方は、サクッと仕上げるのですが、これは、、慣れてないと本当に難しい作業だと思います。
有名な工房で、【ラペルヴェネチア―ナ】という工房がありました。
私も10年前に訪れたのですが・・・今は閉鎖したのか移転したのか・・
元々はお母さまがガラス職人で、その後娘さんたちが跡を継いだそうです。
お姉さんが作品を主に手掛けていて、妹さんは、お客さん対応のようなことをされていました。
対照的な性格だったのが印象的でした。
以下のネックレスのビーズは違う工房のフィオラートビーズを使ったネックレスです。
フィオラートは、いくつになっても、わあ!!って思いますし、乙女のように心がときめきます。
大人になっても、年齢を重ねても、このようなトキめきって人生に大事。
それが生きる糧になることもあると思います。
さて、今日のお話はここまで。今後も形だったり色だったり、生い立ちだったり、
私が現地で見て聞いた話をもとに色々なことをお伝えしてきます。
ぜひまた見て貰えると嬉しいです😄
最後に・・
ガラスの島 ムラーノ島
門外不出といわれてきたベネチアガラスの技法は、島に職人さんを移住させることで守ってきました。
職人さんは貴族同様の生活をする一方。島からでるのはNG.
もちろん今は普通に島からも出れます。
ただ、その場所で何世代もガラス職人として工房を持っている方も多いため今でもガラス工房の多くは
ムラーノ島にあります。そしてムラーノ島にある工房は伝統的な良質なガラス作品をつくる工房が多いです。
ベネチアガラスを別名ムラーノガラスといったりするのはそこから来ています。
特に、その場所か採取できるとかではなく・・・その場所で守られてきた伝統がそのまま名称に
なったイメージですね。
知れば知るほど奥深い世界です。
ある・みる認定ショップで、ベネチアンガラスは販売中
ぜひチェックしてみてくださいね。
PERSON
モノをとおして文化を伝える!こけしと旅する中年 おじろゆみコケシのヨネ子と旅をする中年。