思わず見入ってしまう…… デザインフェスタvol.60で出会った世界観が素敵なブース特集
作品の大切な要素のひとつである“世界観”。今回はそれぞれのブースや作品の世界観にグッと注目!デザインフェスタvol.60で出会った作家・ブースを紹介いたします。
どのブースも素敵な世界観を表現しているので、添えられたSNSやWEBページも記事と併せてぜひご覧ください。
※出展名は敬称略にて掲載いたします。
真貝 栄

鮮やかな色遣いとモチーフのポップさが目に楽しいイラストレーションを制作している真貝さん。上部に張り巡らされた暖色のストリングライトが印象的なブースです。

ライトは美術館でライトアップされている絵画と大好きなイルミネーションをイメージしたとのこと!イラストに使用しているラメ感のある画材やラインストーンなどが、ライトのあかりを受けてキラキラと輝く、きらめきの相乗効果で思わず筆者は足を止めてぐっと心を掴まれてしまいました!


真貝 栄/Instagram
Eluka

かぎ針編みできのこを制作しています。什器もテラリウム風作品に合わせてアンティーク風の少し苔むした印象のものでまとめられていてとてもシックな雰囲気。
モチーフとなっているきのこは実在の種類はもちろん、作家である芝 裕子さんが妄想で創作したオリジナルきのこも!設定もこまやか。


光って踊るダンシングきのこはアイキャッチとしてもインパクト◎

Eluka/Instagram
Satoyuka(さとゆか)

イラストレーションを使用した、アクリルキーホルダーなどのアイテムや原画のほかに立体作品も手掛けるSatoyukaさん。多岐にわたる作品群はどれもトーンが統一されたカラフルな色使い。



作品の構成を考える際は、すべてをカラフルで派手にするのではなく、配色やデザインの中のどこかひとつ、締まるポイントをつくることを意識しているとのこと。
今回出展している作品の中では、オーブン粘土で制作した一輪挿しがお気に入り。

Satoyuka(さとゆか)/Instagram
朝来る前の 夜市

暗いエリアで出会ったのは、真鍮を彫金してアクセサリーを制作しているwunder kassetteと、昭和レトロな手芸素材を使用したアクセサリーを制作しているcochoga’s(こちょがす) あさの共同出展。

おふたりも気に入っているやぐらの看板。“夜市”と銘打ったブースのネーミングそのままに、暗闇にぽっと浮かび上がるブースはまるでアンティークショップのよう。

wunder kassetteさんのシーラカンスと始祖鳥をモチーフとしたブローチや生き物のモチーフはどこかエレガントで、クラシカルな雰囲気。

cochoga’sさんのアクセサリーに使用されているボタンは、昭和から営まれている手芸店から発掘するように購入したこだわりの素材。

wunder kassette / Instagram
cochoga’s / Instagram
ぱすてる 103

名前の通り、パステルカラーが大好きなぱすてる103さんの作品は優しいパステルカラーで彩られています。
当初はアクセサリーをなど大人向けのアイテムを中心に制作していましたが、スタイを制作した折に好評だったことがきっかけでベビー用品も手掛けるようになったそうです。


服飾経験だけでなく幼児教育について学んだ経験も活かして制作してらっしゃるベビー用品は、思わず立ち止まってしまう、優しくてあたたかな可愛らしいデザインばかり。


ぱすてる 103/Instagram
さいごに
ひとえに作品の世界観と言っても出展者によってテイストは様々。しかし共通していたのは、作品全体とブースを一体として統一感を持たせ、こだわりをちりばめていること。そして何よりこだわる作家たちの熱量の高さを感じるという点。
こういったこだわりと熱量を持ってイベントに挑む出展者(作家)やブースに出会えることこそが、筆者がデザインフェスタに足を運びたいと思う大きな一因であり、イベントとしての魅力のひとつであると改めて感じました。
ぜひ、各出展者の情報もご確認ください。