和文化マルシェ なごみ縁日開催レポート
本当に師走なのかしら。
日差しは暖かく、寒さ対策に着込んだ上着もマフラーも手に持ち、多摩川沿いを歩く。世田谷区玉川にある玉川諏訪神社は二子玉川駅から徒歩で10分ほど。
バス通りを折れて鳥居をくぐると、境内は銀杏の落葉で埋め尽くされて、さながら黄色の絨毯のよう。
木々の間から差し込む光が濡れた葉先に反射して、静かで空気までが浄化されているような心地よい場所。2階にある本殿に参拝を済ませたあと、会場となる社務所に向いました。

なごみ縁日は、神社で行う和文化マルシェです。
第4回となる今回も、扇子やリサイクル着物、テーブル茶道など、和文化をテーマとした出店が並ぶ。
「和」に固執しているわけではなく、名前の通り、「和み」を大事にしているマルシェなのです。
株式会社ツーライン・きくらげ屋さん
スタッフでレイアウトを整えつつ商品を並べました。
神楽坂で行ったこだわりの材料展に続いて「うちからマルシェ」サービスを利用して出店をしてくれたのは、富山県にある株式会社ツーライン・きくらげ屋さん。国産、無農薬で育てられたきくらげは、広げると手のひらほどの大きさがある。中でもあまりお目にかかれない生きくらげはコリコリというよりプリプリの食感。
こだわりの材料展では、出展者・スタッフがこぞってリピ買いするほどのおいしさ。もちろん乾燥きくらげも抜群の大きさとおいしさなので、商品を並べながら、終了後にもし残っていたら絶対買ってかえると密に心に誓う!(笑)
和ごころ文化会
和ごころ文化会さんは、和柄扇子や、パキスタン刺繍の美しいポーチ。
日本文化を世界に発信するとともに、世界の作品にも造詣が深い、出店者の櫻庭さんは11月にドバイの日本文化イベントで、美しい花魁(おいらん)姿を披露し周りを魅了した方です。(詳しくは、MEDIA記事「アラビア・レポート ドバイ編 エピソード2」)
パキスタンの刺繍ポーチは発展途上国に住む女性たちの収入源となるいわゆるフェアトレード商品。
支援のために買うというよりは、美しいから買いたいと思える商品なのが素敵ですね。ひとしきり商品を見た海外の方から、「縁日の縁って何?」の質問が。
スタッフも、周りの出店者さんも一斉に携帯の翻訳機能で対応。身振り手振りも交えて伝える姿は、まさに「縁」と「和み」ですね。

お茶BAR
毎回所作の美しさに感動する「お茶bar」川邊さん、気軽に楽しめるようテーブル茶道の形式ながら、様々な質感の茶器や上質な和菓子や干菓子がセレクトされ、目でも舌でも季節を味わうことができます。
どの人もゆっくりとお茶を楽しんでいるのは、さりげない会話の中で基本的な作法が伝えられ、緊張せずに味わうことができるから。ずっと話していたくなるようなおもてなしは、確かにお茶BAR。

脳内メンテナンス 美脳セラピーⓇ
脳内メンテナンス 美脳セラピーと聞くと、「何なのかしら?」と感じる人も多いかもしれないけれど、ストレスにさらされている脳の疲れをとることで、自律神経を整え、免疫力を高める効果があるそう。
気持ちの良い手技もセットなので、みなさん体験後はすっきりとした表情。
体の不調や肌の調子などじっくりと聞いてもらえるのも好評の一因かも。

Koedosanpo
リサイクルの着物や帯を販売。
小柄な女性の方が、伊達締めを手前に結んで、着物をコート替わりに羽織るというアイディアや、帯をテーブルディスプレイ用に購入する人など、皆さんの自由な発想が素敵です。
多くの人が何度も戻ってはじっくり選んでいる様子が印象的。お店の方に相談しながら、お気に入りの1枚をゲットしていました。

lactiflora
ちょっと楽しいアクセサリーlactifloraさん。
見返り美人や夏目漱石、ゴッホのひまわり、将棋の駒などがモチーフのピアスやイヤリング、ピンバッチなどが所狭しと並び、目移りする楽しさです。
あっと目を引くデザインは、他の催事でも人気の商品。
細かなディテールも含めたデザインは、デザイナーさん自身も楽しんで作っているそうです。
新しいデザインも現在作成中とのこと。

ある・みるCafé ワークショップ
今回はある・みるCaféをなごみ縁日で開催。
ある・みる講師の関谷先生デザインのクリスマスオーナメントのワークショップ。
参加した方はたくさんのビーズの中からご自身好みのものをセレクト。
大きなキャンディも、自分の好きな図柄にペイントし、それぞれ素敵に仕上がりました。
世界に1つだけのオーナメントを飾れば、特別なクリスマスになりそう。

まとめ
今回は本当に暖かな一日で、のぼりを見て立ち寄った人てくれた人たちも「あたたかかったから、散歩ついでにたちよりました」「銀杏の葉がきれいで、見に来たついでです」などの声。
縁日の「縁」にはつながりの意味もあるそうです。立ち寄り出会う時間も時間もまた縁(えにし)ですね。
早くも次回の出店希望のお問い合わせも入っていますが、次回のなごみ縁日は、現在日程を調整中です。準備が整いましたら、和やかな縁を結ぶ「なごみ縁日」をご案内します。
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