ビーズと世界を旅しよう【旅する雑貨 エピソード4 】
エピソード3まではこちら
あれから10年ほど経ちました……
10年間何をしてたかというと、まず雑貨屋さんは色々な妨害などにあい、閉鎖をしないといけなくなりました。
自分もやりたいなら、押し通せば良かったのです。そこが出来ない所が未熟でした。
そして、やることがなくなった自分は、ホームページ制作の仕事を開始。
当時はインターネット黎明期でした。
その間に、当時の携帯会社のコンテンツ作りの仕事もしました。
いまのように、定額制が無い時代ですから、コンテンツにアクセスする人がきたらそれが売り上げになるんです。
なのでいかに面白いコンテンツを作るかが大事でした。
私の場合、携帯電話会社の協力会社(公認サイト制作会社)から仕事をもらったような形です。
![](https://arumiru.com/app/uploads/2024/01/04222107/1871278_m.jpg)
【誰もが笑う面白いサイトを作ること】
これがミッションでした。
ノーヒントです。自分で考えて生み出さないといけなかったでのです。
しかも締め切りが限られていました。
夜通し企画を作り、ボツ。
正月も不眠不休で仕事、風呂もご飯も食べずに必死に考えていました。
迫る締切。何度も書いた企画はボツ。
もうやめよう、苦しい事をする必要はない。
何度こう思ったでしょうか。
今すぐ全部投げ出してどっか行きたい。こんな風に思いました。
しかし一回受けたことを投げ出すとそんな人間になってしまうと私は思いました。
なんとか形にすべく、試行錯誤しました。
ある日、
開き直って、ブックオフへいって、頭を子供心に戻そうってことで、手にとった本がありました。
それが 童話の本。
![](https://arumiru.com/app/uploads/2024/01/04222201/24513088.jpg)
そこでヒントを得ました。出来上がったのが「笑劇隊」というサイト。
童話を面白おかしく解説する コンテンツです。
このサイトはそこそこファンも出来ました。
そして毎晩のように、大喜利大会がWEB上で繰り広げられていました。
今思い出してもアイデアを生み出す時間は過酷です。しかし、生み出したものが何か形になって、誰かが喜んでくれる喜びは何物にも変えることができません。
面白いことを考えることはこの体験から生み出されました。
一回自分の枠を外し、頭を真っ白にする、そうすることでアイデアは沸いてきます。
大人になると、誰かに気を遣ったり、これをやっても誰かに反対されそうとかいろんなバイアスがかかり、可能性がどんどん小さくなってしまいます。
バイアスを外す自由な発想。
これからの時代に必要とされるのではないでしょうか。
もう今までの常識もどこまで通じるかわかりません。
自分もまだまだ未熟ではありますが……もしこれを読んでくださるかたがいらしたら
これからの時代を生きるために、頭を真っ白にそして自由に、何かを生み出してもらいたく思います。
ちなみに、そこそこうまく行きだした仕事ですが、コンテンツ会社の社長が癌であっけなく他界。
若かったので、癌の発見からお亡くなりになるまでの期間が短かったです。
私はいつも電話とかメールでやりとりしていて(思えば最先端)実際にお会いしたことはなかったのですが最期まで、大喜利に参加したり、自分のコンテンツみて大笑いしたり、していたそうです。
きっと幸せな最期だったことを祈りたいと思います。