ハンドメイド作品の魅力を引き立てる!撮影に便利な小物と背景紙の活用術
以前のお話で、光の重要性、構図、また写真の加工方法などについて解説してきました。
また前回は注意すべき点についてもお話しいたしました。
今回は撮影の際にあると便利な小物等を紹介していきます。
今までお話ししてきた内容で、軽く触れているアイテムもありますが、そちらを詳しくお話していきます。
■撮影時に使いやすい小物について
作品やショップのイメージ作りには皆さんもお悩みかと思いますが、
イメージ写真とカタログ写真の違いの中で、イメージ写真には雰囲気作りのための小物があると世界観を表現しやすいとお話ししました。
小物として、使いやすい物はいくつかありますが、初心者のうちは造花(もちろん生花でもOK)や、フォトフレームが使いやすくおすすめです。
■造花
植物はハンドメイド作品の手作り感や温かみのある雰囲気にも合いやすいですし、取り入れやすいと思います。インテリアショップや、100円ショップでも手に入ります。
可愛らしいイメージなら明るい色合いのものや、大人っぽい雰囲気なら落ち着いた色合いのものなど、作品の雰囲気に合わせた色合いのものを用意するのがよいですが、あまり作品の色味を邪魔しない物の方が扱いやすいでしょう。
また緑一色のフェイクグリーンや、ナチュラルなイメージであればドライフラワーなどもおすすめです。
■フォトフレーム
また、小さなフォトフレームもとても使いやすいです。
フォトフレームの枠に入れるだけで、雰囲気作りにもなるうえに、他のアイテムと違って作品が埋もれることなく、額縁効果として作品を目立たせることも出来ます。
ただ物によってあまりに華美なフレームを選んでしまうと、作品より目立ってしまうこともあるのでそこは注意が必要です。
迷ったら是非、この二つをまず取り入れてみてください。
他には
・レース
・リボン
・貝殻
・小皿
なども使いやすい部類ではあります。ただ先に挙げた造花やフォトフレームよりも配置に気を使ったり、「なんとなく置いただけ」では、ごちゃごちゃしてしまったり作品が埋もれてしまうことがあるので、注意が必要です。
■撮影用の背景紙
続いてのあると便利な小物は、撮影用の背景紙です。
背景についても以前から「白がおすすめ」とお話ししています。
そのためお家の床や壁が白でそのまま使える、という人以外は背景用の布や紙を用意しておくと便利です。
作品が小さなものでしたら、白い画用紙などでも結構です。
もしバッグや洋服など大きなものでしたら、大きな布やカーテンが良いでしょう。
撮影する作品が白や透明のもので、背景が白では撮りにくい場合や、 単純に別の色を使いたい場合、別の色付きの布や画用紙というのも良いですが
撮影用の背景紙もおすすめです。
背景紙とは、言葉そのままのものではありますが、撮影用の背景として、木目調や、タイル風柄が印刷された、背景として使えるシートです。
カメラを扱っているようなショップやインターネットショップでも色々なものが販売しています。
また、もっと手軽に手に入れるには、ホームセンターや、100円ショップで売っているリメイクシートなどを、背景紙として使うことができます。
こちらを使うことで、木を用意しなくても木目の綺麗なテーブルに置いてあるかのように撮影が出来るのでとても便利です。
■レフ板
レフ板については別の回でもお話ししましたが 、光を反射させる板のことです。
これを利用することで、作品に光を反射させて、影を明るくする効果があります。
専用のものも販売していますし、画用紙などを使って手軽にレフ板と同じような効果を得ることも可能です。
スチレンボードや、白いボール紙などでもOKです。
作品に光を当てると反対側が暗くなりますね。その影に光を反射するようにセットします。
レフ板を置く位置によって、明るくなる場所が変わりますので、自分で動かしてみながら置く位置を探してみると良いです。
レフ板なし
レフ板あり(※写真は文字入り文字無し、分かりやすい方を使ってください)
また洋服や、バッグなどの大きなものを撮影する場合もレフ板があるととても便利です。
その場合は光を反射したい位置に、バスタオルやカーテンなどの大きな白い布を吊るすことでも代用が可能です。
レフ板が一つあるだけでも作品の見え方がかなり変わります。
このように、撮影に便利な小物を揃えることで、作品の撮影もスムーズに行うことができ、またクオリティもアップします。手軽な材料で代用出来るものも多いので、是非試してみてください。
PERSON
監修linnie.photostudio 倉橋梨沙中学時代から写真撮影の魅力に夢中になり、日本大学芸術学部写真学科を卒業後、カメラマンとしての道を歩む。撮影の他にも、広告デザインなどにも関わりながら、趣味でハンドメイド作品を制作・購入し、その中でハンドメイド作品の販売において写真の重要性を感じていた。ハンドメイド作家の方々より、撮影を頼める場所がないという悩みを聞いたことを切欠に、手軽に利用できる撮影代行サービスを提供することを決意し、「LinnieStudio(リニースタジオ)」をスタート。ハンドメイド作品の魅力を引き出す写真としてクリエイターの方々が自分の作品を効果的に発信できるお手伝いをしている。