デザインフェスタで出会った素敵なディスプレイ 前編
国内外から多くのアートファン、ハンドメイドファンなどが集うアジア最大級のアートイベント、デザインフェスタ。2024年5月18日、19日に開催されたvol.59にて、ある・みるMEDIAが出会った素敵なディスプレイの出展者について前後編でレポートをお届けいたします!今回はアイキャッチが目を引く6ブースをご紹介!
それぞれの出展者がディスプレイの中でお気に入りのポイントと一緒にお楽しみください。
はにストア

ひとつひとつ手作りで素焼きのはにわを制作している「はにストア」

はにわが店名を掲げているデザインがかわいい、看板を兼ねたアイキャッチです。店名の「はに」と看板のデザインで、はにわをモチーフとした作品を扱っていることが一目でわかります。
作品のはにわたちは綿と一緒に梱包。蓋がクリアの素材のため、このまま飾る事も出来ます。

はにわたちはそれぞれ顔の印象は同じ様相ですが、ポーズによってとても表情豊かに感じます。
ディスプレイにもその豊かなポーズのバリエーションが活かされた一角が設けられていました。

上下二段の木製のスペースではにわたちが生き生きとすごしている様子が見て取れてなんともかわいいですね。
はにストアさんがディスプレイの中で特に気に入っているポイントは、泣いているはにわとそれを慰めているはにわのセット。
心あたたまるストーリー性を感じます。

猫本 ねこあし

和風雑貨を取り扱う猫本ねこあしさんのブースは、作品の世界観に合わせた和風のデザイン。
背面にパネルを使わず、テーブル用の敷布と同じ色合いの布を下げることで、他ブースとの仕切りの役割だけでなくブースとしての統一感の演出も担っています。
お気に入りのポイントは何と言ってもブース上部の布の飾りだそう。神社の門や社殿に用いられる、暖簾のような「御幕」を思わせる装飾です。左右の提灯も印象的でした。
目線よりも高いところにあるので、アイキャッチにもなっていました。

お写真には収めておりませんが、ブースに立つ出展者様や売り子さんも和風のコーディネートでまとめられていて、ブース・装い込みでひとつの作品のようでした。
ぺぺくま(ぬいぐるみ作家)by mirto

以前、話題のパンチニードル ビギナーの作品づくりをレポート!にて作品の着用モデルにさせていただいたぺぺくまさんのブースにもおじゃましました!
ぺぺくまさんのブースのアイキャッチはとてもかわいくてちょっとユニーク!
気球を模したぬいぐるみに乗るぬいぐるみ。“かわいい”を凝縮したブースにぴったりのアイキャッチです。

お気に入りはルームランプがかわいいこの一角。
おうちのインテリアを思わせる雰囲気で、お迎え後のイメージも膨らみます。

Lettuce工房

イラストレーターのLettuce(れたす)工房さんのブース。
遠くからでもパッと目に入ってくるカラフルなガーランドが目印です。

ガーランドと一緒に店名のパネルも一緒に吊るしているところが、来場するファン思いな工夫だと感じました。
SNSなどでLettuce工房さんを見ていたり、足を運ぶデザフェス出展者を探して方が足を運んだ場合、このアイキャッチのおかげでブースを見つけやすくなっていたはず。
お気に入りのポイントは作品の色使いを活かしたカラフルなディスプレイ。おもちゃ箱をイメージしつつ、作品を見る際に視線が散り過ぎないように心がけてセッティングしたそうです。

たしかに見ているだけでわくわくする楽しいディスプレイです。
cocora(ココラ)

繊細なアクセサリーを制作しているcocora(ココラ)さん。
作品の色味が映えるシンプルなディスプレイですがここにも一工夫が。
白いウッド調の什器は他の出展者もよく使う人気のタイプですが、販売時のナチュラルウッドな色を作品の世界観に合わせて白にリペイント!

そしてアイキャッチですが。筆者はこのアイキャッチを一目見て、絶対にこのブースに取材をしたい!と一目惚れしました。
ポスターのポールの上部に設置されているのは100円均一でもよく販売されている、数字のバルーン。誕生日の飾りつけによく使われるものですが、ブースNo.を掲げるアイデアには脱帽です。

デザフェスに足を運んでお目当てのブースを探す際、頼りにするブースNo.は床に貼られていて、出展者の荷物やテーブル用の敷布で番号が見えないもしくは見え難いことが本当によくあります。cocoraさんの一目でブースNo.がわかるアイキャッチは、cocoraさんを目当てに来場する方にはもちろん、他のブースを探す参加者にもありがたいと感じる素晴らしい工夫だと思いました。
L’aquamarmo(らっくあまるも)

前半最後にご紹介するのはマーブリングアーティストのL’aquamarmo(らっくあまるも)さん。
マーブリングを施した用紙を使ったご祝儀袋やアクセサリーを販売しています。


L’aquamarmo(らっくあまるも)さんのアイキャッチは、マーブリングの実演。バックライト付きの容器を使い、イタリアで学ばれたという繊細なマーブリングアートが出来上がる様子をその場で見ることが出来ます。

色とりどりの塊が串状の用具などで細やかなマーブリング模様に変化していく様は、思わず足を止め見入ってしまいます。




同じ模様はひとつとない、美しいマーブリングアートの世界を覗き見ることが出来る素敵なブースでした。
さいごに
デザインフェスタで出会った素敵なブース、今回はアイキャッチをテーマにご紹介いたしました。
どのブースも素敵な作品だけでなく、工夫を凝らしたアイキャッチでデザインフェスタを盛り上げていらっしゃいました。
快く取材にご協力くださった出展者の皆様、本当にありがとうございました。各出展者のInstagramへのリンクを添えておりますので、気になった出展者はぜひチェックしてみてください。
そしてぜひ、デザインフェスタや出展者の皆様が参加されるイベントに足を運んで、ブースの観点でもイベントを楽しんでいただけたらと思います。