Z世代に広がるハンドメイドブーム ──“はじめる手前”にいる人たちへ、できること。

コロナ禍を経た近年、Z世代を中心にハンドメイドがブームになっています。流行の中心に編み物やビーズ、モールを使って制作するモール人形があると見聞きした方も少なくないのではないでしょうか。特に編み物は、韓国製の毛糸といった素材の面でも注目を集めていたり、購入の手軽さから100円均一の毛糸がよく売れ、店頭から軒並み姿を消してしまったのも記憶に新しい。
彼ら世代に人気のK-POPアーティストや韓国アイドルたちがきっかけであることもブームを盛り上げる要因と言われていますが、実際のところ、Z世代はどれくらいハンドメイドに興味があったり、何をきっかけにハンドメイドの世界に出会っているのでしょうか。
今回は2025年に株式会社MERYが行ったアンケート調査をもとに、Z世代をターゲットとしたハンドメイドというジャンルについて考えてみたいと思います。
今回の調査では、Z世代の女性1,000名を対象に「ハンドメイド」についてのアンケートを実施。
はじめに「ハンドメイドをやったことがあるか」を伺ったところ、「日常的にやっている」「ときどきやっている」「やったことがある」と回答した方と、「やったことがないがやりたいと思っている」と回答した方の合計が54.8%となり、Z世代女性の半数以上がハンドメイド経験またはハンドメイドに興味があることがわかった。
次に、「ハンドメイドをはじめたきっかけ」については、1位「YouTube」(34%)、3位「Instagram」(27.1%)、4位「TikTok」(20.2%)とSNSが上位にランクイン。コメントでは著名人や海外のSNSがきっかけになったというコメントも見られ、SNSがハンドメイドブームを後押ししていることがわかった。
引用:株式会社MERY(2025年11月6日)
【MERY Z世代研究所 ハンドメイドに関する調査】SNS時代が創り出した、クリエイト欲はハンドメイドブームでさらに加速へhttps://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000134.000029212.html

半数以上のZ世代がハンドメイドへの関心を寄せている。
その内訳を見てみると、ハンドメイドが趣味であったり趣味に近いと思われる「日常的にやっている(5.0%)」「ときどきやっている(12.5%)」層よりも、趣味とまではいかない「やったことがある(20.1%)」「やったことがないが、やりたいと思っている(17.2%)」層の方が厚い。きっかけは、メディアは異なるものの多くがSNS。ハンドメイドへ関心のある層とハンドメイドをはじめたきっかけをかけ合わせて考えると、ハンドメイドの入口でもあるワークショップや講座、キットといった初心者へ向けてのアプローチはSNSが有効であると言える。
更に注目したいのが、SNS以外のきっかけは各メディアでよく目にした、「著名人がやっているのをみて(6.7%)」よりも「知人・友人などがやっているのをみて(27.7%)」の方が多く4倍以上という点。ハンドメイドに関しては著名な人よりも身近な存在の方がインフルエンサーになり得るようです。
さいごに
この結果から、Z世代にとってのハンドメイドが「趣味として極めるもの」よりも、「気軽に触れてみる体験」に近いことがわかります。既にハンドメイドを趣味にしている層ではなく、その手前の「これからはじめるZ世代」をターゲットと考えるならば、いわゆるインフルエンサー然とした振舞いではなく身近で等身大なイメージを抱いてもらうことが大切と考えます。親しみやすさで背中を押すことで、「自分にも出来るかも」「やってみたい!」に繋げていけるのではないでしょうか。

