再生された“青いきらめき” Éclats Bleus(エクラブル)POPUP SHOP 開催レポート
制作過程で傷が入ってしまった陶製品を魅力的なアクセサリーへアップサイクルする試みを行うハンドメイドユニットÉclats Bleus(エクラブル)。2025年10月1日から15日にかけて、東京都杉並区永福町のメリーライオンにてPOPUPショップを開催いたしました。

Éclats Bleus(エクラブル)って?
ある・みるLABメンバーの5人からなるハンドメイドユニットで、フランス語で「青いかけら」「青いきらめき」という意味を持っています。
素材は有田焼の産地として知られる佐賀県で、1830年から続く窯元であるしん窯青花から譲り受けたもの。製作工程の中で入った小さな欠けや傷により器になれなかった陶器を作品に使用しています。器になれなくても、陶片のもとは独自の呉須(青色)を使用した、職人さんの手によってひとつひとつ大切に制作された品。捨てられるはずだった美しい手書きの風合いと滑らかな陶肌に、5人の作家の手しごとが新たな命を吹き込んでいくプロジェクトです。

陶器を“身にまとう”
アクセサリーとして生まれ変わった陶片。作風の異なる5人のÉclats Bleusメンバーの作品をご覧ください。
■メリー
POPUPの会場となっているメリーライオンの店主でもある、ワイヤーラップアーティスト。活動の拠点は店舗のある東京都 杉並区。

「本来なら捨てられてしまううつわにも、作り手の想いは宿っています。
ライヤーラップの技法で丁寧に包み込む。素材の美しさを大切に。
くらしの中に生きるようなアイテム達、ぜひ手に取って感じてください。」

■Ring a Bell
マクラメ作家。主に九州で活動しています。

「ワックスコードを使ったマクラメ編みの技法を用い、キラキラ可愛いを包んだアクセサリーを作っています。
廃棄せざるを得ない陶片を、アクセサリーとして手に取っていただき、優しく素敵な気持ちをつなぐお手伝いができる事を誇りに活動しています。」

■梨絵
愛知県で活動する金継ぎ作家。

「陶器などの一度は役目を終えた素材に、器の修復技法である金継ぎを用いてオブジェ、器、アクセサリーなどを制作しています。
個々にかけられた時間や手仕事により施された美しさに魅力を感じ、捨てるのではなく新たな価値ある素材として、繋いでいきたい。」

■kusano
コスチュームデザイン作家。東京、福島に加え関西方面でも活動。

「一点物のコスチュームジュエリーにこだわり制作しています。
約30年にわたり様々な技法や修理・修復の技術を学び、コスチュームジュエリーの制作に活かしてきました。」

■唐沢美佳
東京に拠点を置くペーパークイリング作家。NKクラフト菊池七夢氏に師事。(~2016年)

「ペーパークイリングという技法でペーパークラフトのアクセサリーや雑貨を制作しています。今回題材の陶器と異素材の紙、銀、レジンを組み合わせて制作をいたしました。
器とは違う形になったしん窯青花様のかけらを楽しんでいただけたらと思います。」

嬉しいノベルティプレゼント企画も
開催期間中、先着100名分のノベルティのプレゼント企画も実施。
ひとつ目は真鍮の加工した資材を取り扱う株式会社美徳の端材セット。端材とはいえ真鍮の美しさはそのまま。どんな作品に使おうかと、思わず創作意欲が擽られます。

ふたつ目は株式会社サフィックスの消臭スプレー。ポーチに入れて持ち歩きやすいサイズ感で、遠方のマルシェへ参加する際の持ち物にぜひ忍ばせたい一品です。ちょうど筆者も旅行へ行く予定があったのでさっそく使ってみようと思います。

さいごに
ある・みるLABから生まれたプロジェクトのÉclats Bleus(エクラブル)。美しくアップサイクルするサステナブルなユニットの今後の活動からも目が離せません。
ある・みるメディアからも発信、お知らせしてまいりますのでお楽しみに。
PERSON

美味しいものと、ものづくりが好きな30代。シーリングスタンプとパンチニードルは沼
