Seriaで発見! 宇宙人モチーフと令和のオカルトブームに迫る
近頃SNSで話題になっているハンドメイド素材をご存じでしょうか。今回は話題のSeriaで購入出来る素材から、令和に盛り上がりをみせるオカルトブームについて、触れていきたいと思います。
「圧着キルト エイリアン」
冒頭でお伝えしたSNSで話題のハンドメイド素材がこちら。

おわかりいただけただろうか。
そう、キルトの模様がなんと宇宙人になっているのだ。サイズ約45×30㎝とポーチやサコッシュなどの小物を作るのにちょうど良いサイズで、怪しい雰囲気とキッチュでどこかかわいい雰囲気がSNSを中心に話題となっている。大手100円均一チェーン店のSeriaで購入することができる。
色はシルバーとブラックの2色。シルバーは光沢がありグレイタイプのエイリアンのイメージに合っていてポップな雰囲気。

ブラックは光沢のないマットな質感で、こちらは地球外生命体としての怪しさや存在自体を隠すようなダークな印象をあたえる。

どちらもかわいい。
Seriaにオカルトモチーフが勢ぞろい
遡ること7月上旬。
ある・みるメディアのライターをしている筆者は実は子どもの頃から大のオカルトファン。今回の話題になっているキルトも見過ごすわけにはいかず、販売されていると噂のSeriaに潜入捜査に向かった……
筆者が都内某所の店舗に足を踏み入れると、なんと有名オカルト情報誌の「月刊ムー」とのコラボアイテムや、宇宙人・UMA(ユーマ)をモチーフにしたアイテムがずらりと並んでいたのだ!
おそるおそる手に取り、お目当てのキルトとともに購入してきたので、特にお気に入りの2点をご覧いただきたい。
まずはワッペン。かつてUFOと呼ばれていたUAP(Unidentified Aerial Phenomena/未確認飛行物体)のモチーフとしてオーソドックスな、牛をアブダクション……連れ去ろうとしている場面を描いている。刺しゅう糸がキラキラしていてとてもかわいい。

同じモチーフを描いたソックスもあった。こちらも色遣いがポップでとてもかわいい。ジムに履いていこうと思う。

シールもあった。ギラギラしていて最高。何に貼ろうか悩むところだけれど、4シートも入っているから悩まずに済む。最高。

令和のオカルトブーム
このようなオカルトモチーフはここ何年かでハンドメイドイベントや雑貨屋での取り扱いが増えている。あくまでオカルトファンである筆者の肌感ではあるけれど、コロナ禍といわれた時期から、アニメ作品を中心にオカルトをモチーフにした作品が次々にヒットを飛ばしており、令和のオカルトブームが起きている。
2020年
『鬼滅の刃 無限列車編』公開国内興行収入400億円を突破
『呪術廻戦』テレビアニメ第一期の放送がスタート
2021年
『鬼滅の刃』二期放送スタート
2023年
水木しげる生誕100周年記念作品『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』公開、200万人以上を動員
『呪術廻戦』二期放送スタート
2024年
『ダンダダン』の一期アニメ放映が開始。世界的な人気に
2025年7月
『ダンダダン』アニメ放映二期スタート
平成オカルトアニメ『地獄先生ぬ~べ~』リバイバル 一期スタート
近年ヒットした、オカルトを題材としたアニメ作品を並べてみると、毎年の様にヒット作が生まれていることがわかる。コンプライアンスの関係で、30代半ばの筆者が育った1990年代〜2000年代に比べて、当時放送されていたようなオカルト・心霊をセンセーショナルに取り扱うような番組はテレビで放送し難くなった。バラエティ番組ではなくアニメで人気が出ているのはそのせいでもあるかもしれない。
『鬼滅の刃』は鬼、『呪術廻戦』はいわくのある“呪物”を作品のモチーフに据えている。『鬼太郎誕生』や『地獄先生ぬ~べ~』は妖怪、『ダンダダン』はUAPやUMA、心霊・妖怪といった怪異(かいい)全般が登場する。
子どもの頃の筆者がテレビに齧りついて観ていたようなオカルト・心霊番組は今はYouTubeがメインストリームで、同じくコロナ禍でおうち時間が増えた時期から少しずつ怪談チャンネルや心霊スポットを巡るチャンネルの人気が高まっている。
ハンドメイドモチーフとしてもじわじわと人気に
前述の通りハンドメイドモチーフとしても年々イベントなどで目にすることが増えてきている。オカルトもハンドメイドも大好きな筆者としては嬉しい限り。
シンプルなおばけのモチーフはアレンジしやすく、可愛らしくデフォルメして制作している作家も多い。日本で古くから親しまれてきた妖怪は和の素材やモチーフとも親和性が高く合わせやすい。ポップな印象にするならUMA、UAP。試しにハンドメイド販売アプリ大手のminneで検索してみると「UFO」は1,000件以上、「おばけ」ならば10,600以上の作品がヒット。決して少なくない出品数に人気の高まりが伺える。
さいごに
動物や食べ物などのモチーフに比べるとニッチと言える、オカルトに関するモチーフ。
オカルト自体が持つ如何わしい、ちょっと胡散臭いといったイメージではなく、モチーフとしてのポップさや謎に満ちた不思議さに注目が集まっているようです。
いつも作っていたり、扱っているモチーフの箸休めとしての制作にオカルトモチーフを検討してみてはいかがでしょうか。

