クリスマスといえばこの人! サンタクロースの由来ってしってる?
クリスマスと言う言葉からまず何を想像しますか?街のイルミネーション、ケーキとご馳走様、ツリーやリース、そしてプレゼントとサンタクロース。今回はクリスマスモチーフで欠かせない、子どもたちの夢の存在サンタクロースについて由来などをご紹介いたします。
サンタクロースのはじまり
サンタクロースの出身地のはフィンランドのイメージが強いかと思いますが、実際は小アジア南西部のミュラ(現在のトルコ)といわれています。ご存知の通り、クリスマスはイエス・キリストの生誕を祝うものですが実は聖書の中にサンタクロースのモデルになった人物は登場しないのだそう。
サンタクロースのモデルは大主教「聖ニコラウス」と言われています。ニコラウスが10代の頃、ある商人の家に3人の娘がおりました。商人の家は貧しく、娘たちを身売りをすることに。それを憐れんだニコラウスが夜にその家の煙突から金貨を投げ入れたところ、偶然暖炉の近くに干していた靴下の中に入ったそうです。金貨のおかげで娘たちは身売りをせずに済んだ、という物語が(所説ありますが)サンタクロースと靴下にプレゼントを入れてくれる言い伝えの起源と言われています。
「ニコラウス」と「サンタクロース」
ニコラウスはこのエピソード以外にも多くの善き行いを重ねた聖人として知られ、亡き後の中世では子どもの守護聖人としても信仰されています。命日の12月5日の夜に悪い子どもにお仕置きをする役目の神父を連れて靴下の中にお菓子やおもちゃのプレゼントをくれるという言い伝えになりました。やがて言い伝えは北欧北部と東部で根付いた後、オランダ入植者と共に北米へ伝わります。「聖ニコラウス」はオランダ語で「シンタクラース」。伝承の広まりと共に「サンタクロース」になっていったそうです。(「セント・ニコラス」が訛って「サンタクロース」になったという説もあります。)
トレードマークの赤い服
サンタクロースと言えば真っ赤な服。赤い服がサンタクロースを象徴するようになった説は大きく分けて2つの説があると言われています。
①司教の服が赤かった説
ニコラウスが生きた時代、司教を務めた人が着る衣装の色が赤かったからサンタクロースの服も赤い、という説です。司教の使命が「命をかけて人々を救い幸せにする」ことであることから、血を流すことになっても人々のために尽くすという意味があるといわれています。
②コカ・コーラのシンボルカラー説
1931年に行った飲料メーカーのコカ・コーラ社の広告にブランドカラーの赤い衣装のサンタクロースを起用したことから赤い服のサンタクロースのイメージが定着した、という説です。
相棒のトナカイ
サンタクロースの相棒といえば、ソリを引いてくれるトナカイたち。サンタクロースがトナカイが引くソリに乗った姿が最初に登場したのは、神学者クレメント・C・ムーアが19世紀に書いた「聖ニコラウスの訪問」という詩です。クレメントが自身の子どもたちへ向けて書いたもので、冒頭の一文から「クリスマスの前の晩」というタイトルでも知られています。クリスマスの絵本として日本でも購入することが出来、様々な翻訳者や絵の作者の違いを楽しむことが出来ます。
さいごに
誰もが知っているクリスマスのシンボル的存在のサンタクロースの由来などについて、改めてご紹介させていただきました。改めてストーリーを知ることで、モチーフにする際に更にイマジネーションを膨らませていただくきっかけになると幸いです。