かわいくて縁起がいい?!縁起がいい動物のモチーフ
可愛くて定番人気の“動物モチーフ”。
「◯◯モチーフ専門」としていない場合、作り手が好きな動物を選ぶだけではなく、その動物が持つ「縁起の良い」メッセージやあるとされるご利益から選ぶことも出来ます。
今回はそんな縁起の良いメッセージを持つ動物たちを紹介いたします。
フクロウ
まずはフクロウ。「不苦労」「福来郎」と縁起の良い当て字も当てられていて、幸福のシンボルと考えています。
日本だけでなく世界でも縁起の良い存在であり、風水では西方に黄色いフクロウの置物を置くことで金運アップになると考えられており、エジプト神話では「神秘の精霊」、ローマ神話では「知性の象徴」とされています。
うさぎ
2023年の干支でもあるうさぎも縁起のいい動物として知られています。
月で餅つきをしているイメージから、「ツキ」がいい、運がいいと考えられています。
日本だけではなくアメリカではうさぎの後ろ足は「ラビットフット」、幸運のお守りになっています。ヨーロッパでは長い耳を「災難を回避する」と考え、日本でいう災難よけの象徴とされています。
総じて幸運や、厄除けの象徴と考えることが出来ます。
猫
「招き猫」として縁起の良い動物として古くから親しまれている猫。ハンドメイドのモチーフとしても大変人気です。
招き猫は右手を上げているものが金運アップ、左手を上げているものは人を招いて引き寄せると言われています。
中でも三毛猫のオスは生まれにくい希少性から運気の上がるものとされ、幸せを運んでくれるものと考えられています。
黒猫というと魔女の使いや縁起の良くないイメージがありますが、日本ではかつて縁起のいいものとされていたそうです。
犬
猫ちゃん同様、身近な動物でもある犬は人間と暮らした歴史が長いことから「忠実」や人間の「守護」の象徴。
日本では古くから出産が軽い犬の張り子人形を安産祈願のお守りとしてきました。
風水で金運を呼び込むものとして、家や主人に忠実に財を運ぶとされる「招財犬」という置物も縁起がいいものであると愛されてきました。
金魚
夏のモチーフのイメージの強い金魚ですが、実は縁起のいいモチーフでもあります。卵を多く産むことから安産祈願や、特に中国では「お金が余る」という意味の「金余(チンユイ)」
という言葉と同じ発音であることから金運を呼び込むと言われています。
ゾウ
ゾウはタイで神聖な動物であると考えられています。
子育てをする様子から子孫繁栄や愛情、子宝に縁起がいいとされていて、インドの神様であるゾウの頭を持つ「ガネーシャ」は豊穣、知識、商業を司っているインドではとてもポピュラーな神様です。
また、ポーランドではゾウが鼻を持ち上げているポーズをしているモチーフは幸運のモチーフとして親しまれています。
キツネ
尻尾が稲穂に似ているキツネは、豊穣を司る稲荷社の神様の使いとして身近な縁起の良い動物のモチーフです。
豊穣の象徴である理由は尻尾の形状だけではありません。農作物を食べてしまうネズミを食べてくれることや、春から秋は田畑の周りで暮らし冬は山に帰っていく生態が農作業の一年の動きと良く似ていることからもそう考えられています。
たぬき
他人より抜きん出る、「他抜き」の当て字をあてられることから日本ではポピュラーな縁起の良い動物の代表格の一つでもあるたぬき。
商売繁盛や金運、仕事運のアップのお守りとしてよく店先に信楽焼のたぬきの置物が飾られています。この置物は「八相縁起(はっそうえんぎ)」と言われ、笠・お店でよく見かける信楽焼のたぬきは八つの良い容相「八相縁起(はっそうえんぎ)」がある縁起物なのだそうです。
『八相縁起(はっそうえんぎ)』とは、笠・目・笑顔・徳利・通い帳・大きなお腹・金袋・尻尾、それぞれ意味が込められています。
くじら
ハワイで幸運の象徴のモチーフとされているくじらの尾。ハワイアンモチーフとして目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
くじらは日本でも七福神の一柱である恵比寿様と同一視され、豊穣や商売繁盛、漁業の神様として信仰されていた歴史もあります。
さいごに
普段何気なくかわいいと感じていたモチーフに扱われる動物たちにはこのような意味も込められています。
多くは歴史や古くからの伝統が由来となっているので、それも踏まえてモチーフ選びの参考になったら幸いです。