2026年は午年! 幸運を招く馬モチーフに注目
目次
- 1.神聖な存在
- 2.魔除け・幸運のモチーフ
- 3.さいごに
早いもので今年も残り2ヶ月ほど。来る2026年の干支は午。しかも午年の中でも60年に一度の「丙午(ひのえうま)」の年です。縁起が悪い年として知られている丙午ですが、馬自体は縁起の良いゲン担ぎや幸運のモチーフとして国内外で親しまれています。
今回はそんな、幸運を招く馬のモチーフに注目してみたいと思います。
神聖な存在

日本では古くから神様の使いなどとして神聖視されてきました。たとえば走る馬の上から弓を射る流鏑馬(やぶさめ)。「天下平定・五穀豊穣」を祈願し行われたことを起源とする神事であり、今日まで北は青森から南は鹿児島まで全国で執り行われ続けています。
かつて馬は戦になくてはならない存在であったことから、勝利をもたらす縁起物やゲン担ぎとして扱われていました。「うまくいく(馬九行駆/馬九行久)」と縁起のいい字が当てられ、「何事も上手くいく」という意味も持っています。当て字の由来の「九頭馬」はそれだけで「出世運・勝負運・商売繁盛・豊漁豊作・金運・健康運・家庭運・愛情運・合格」と九つの運気を表している縁起物だそう。また、左を向く馬は「左馬」と言われこれも「右に出るものがない」と勝負運アップのモチーフ。
このように、日本では馬は大変縁起のいいモチーフと考えられているのです。
魔除け・幸運のモチーフ

馬は海外でも幸運のモチーフとして古くから親しまれています。ヨーロッパでは魔除けや富をもたらす伝統的なお守りとして、馬の蹄に付ける蹄鉄(ていてつ)・馬蹄(ばてい)を玄関に飾ったり、地域によっては「蹄鉄を贈られた夫婦は幸せになれる」と考え結婚式に贈られることもあるそうです。
起源は諸説あり、鉄器を使った騎馬戦に勝利をしたケルト民族の神話のエピソードや、イングランドの鍛冶屋が悪魔に「二度と近付かないように」と約束させる際悪魔の足に蹄鉄を打ち付けたといった逸話が残っています。蹄鉄を蹄に打ち付ける釘の数が7本だったことも、ラッキー7として縁起が良いと考えられていたそう。
蹄鉄は現代でも幸運のモチーフとされていて、向きによって少し意味が異なります。これも地域によって謂れが変わることがありますが、蹄鉄のUの字が……
上向き:幸せを受け止める
下向き:不運を落とす
と言われています。
さいごに
国内外で縁起のいい存在と考えられている馬。来年の午年も縁起の悪い方へ考えず、同じモチーフで縁起のいいように受け止めて、あやかっていきたいものです。
作品づくりのモチーフ選びや、販売用のコピーなどにお役立ていただけると幸いです。

