文字や絵、写真を“本”で伝える ZINE(ジン)って知ってる?
目次
- 1.ZINE(ジン)って?
- 2.どんな内容?
- 3.どこで買えるの?
- 4.つくってみよう!
- 5.さいごに
ここ数年で販売イベントやSNSなどで目にすることが多くなった、「ZINE(ジン)」と呼ばれる自主制作の冊子。
耳にしたことがある方も少なくないのではないでしょうか。ハンドメイドとも親和性があるZINEについて、今回触れていきたいと思います。
ZINE(ジン)って?
ZINE(ジン)とは英語の「magazine」が語源と言われている、自主制作の冊子や印刷物の総称です。ブームになったのはこの数年の印象ですが、文化としての歴史は意外と長く1930年代のSFファンの間で作られていた「FanZine(ファン雑誌)」がルーツと言われています。
本の作りや形式を問わないことが大きな特徴で、大きなサイズの冊子から手のひらサイズのものまで、本として綴じたものだけでなく、印刷を施した紙を折りたたんだ形状であってもZINE。同様に自宅やコンビニのコピー機で印刷したものもあれば、印刷所に依頼したものも同様に“ZINE”。印刷の形式も問いません。
どんな内容?

ZINEは本や冊子の内容、掲載ジャンルにも決まりはありません。エッセイや写真集、詩や俳句、小説、漫画、雑誌どれであっても良いし、それ以外でも良い。非常に自由度の高い表現方法であるといえるでしょう。
筆者が足を運んだZINEのイベントでは、旅行記や闘病記、エッセイ、写真集、自由律俳句集のような作品をまとめたZINE以外にも、日常のメモをまとめたり好きな言葉を集めた辞書のようなZINEもありました。中には自分の編み物作品の編み図をまとめたZINEも。
共通点を挙げるとしたら、作者の「好き」が詰まっているということかもしれません。ZINEと一緒にポストカードなどのグッズや、ハンドメイド作品を販売しているブースも見られました。(これはイベントによるかもしれません)
どこで買えるの?
ごく一部の書店でも取り扱いがある場合もありますが、ZINEを購入する主な方法は販売イベントでの対面販売。近年販売イベントの開催も増えてきていて、全国にその輪が広がりつつあり注目度の高まりを感じます。
つくってみよう!
内容も作り方も自由だと、かえってどうやって作っていいのか迷ってしまいます。そんな場合は「ZINE 作り方 初心者」と検索してみると、先人たちの知恵を得ることができます。形式を問わない分、作り方も様々なので自分に合っているもしくは「この作り方ならチャレンジ出来そう!」という方法を見つけることが近道だと筆者は思います。
印刷会社へ依頼すればある程度のクオリティを担保できますが、自宅のプリンターやセルフ印刷のサービスを利用するのもおすすめです。
表紙や本文に使用する紙はもちろん、表紙と本文の間に好きな紙を挟んだり、表紙の上からトレーシングペーパーを重ねたりと紙の使い方へもこだわりを詰め込むことが出来るのは自作ならでは。紙だけでなく、角を丸くする穴あけパンチを使って角丸加工にしたり、本の綴じ方にまでこだわることが可能です。
さいごに

ハンドメイドとも親和性を感じるZINE。自分で作ったものを楽しそうに売ったり、素敵な作品を買って嬉しそうにしている姿、自分にはない発想や好みど真ん中の感性で作られた作品に出合った時の喜びはZINEの販売イベントでもハンドメイドの販売イベントでも同じ。ちょっと面白そうかも、なんて気になってくれた方はぜひ販売イベントへ足を運んでみてください。ZINEを作ってみたいあなたの背中をきっと押してくれるはずです。