中央アジア・中東の街角からアートを発信! 昭和レトロで心がくすぐられるパキスタン のラックアート作品
はじめに
このコーナーは、ある・みる海外販路開拓部門の担当者が、中央アジアや中東の街角でみかけたアート作品を発信するコーナーです。これから、海外展開をご検討の方には、海外の方の趣向をしっていただくきっかけに。海外の色鮮やかなアート作品が色々な作家さんの作品作りのヒントになったり、雑貨好きの方には、こんな雑貨があるんだ♪と知って頂きたくスタートしたコーナーとなります!
今回ご紹介するのは、トラック・アートの雑貨。キッチンや玄関、お店の入り口など一目につくところに飾ると
きっと印象に残るでしょう。それくらい鮮やか。そして昭和レトロなんですが日本にはなかなかない模様。

こんなに色鮮やかなのに、よく色同士が喧嘩しないなあと感心するばかりの芸術性です。
ひとつずつが手作りで描かれているこの雑貨。
色鮮やかさに心を惹かれ、ちょっと輸入することになりました。
なにがすごいって、カラフルなのに色が喧嘩しないこと。
現地の方から教えてもらったこの雑貨の誕生秘話をご紹介したいと思います。
トラックアートってなに??
トラック・アートの起源は、1920年代にイギリスのベッドフォード・トラックがパキスタンに輸入され、
大きな木製の王冠で飾られたことが始まりです。
ちなみに、よく映画ででてきそうなこんな感じのトラックのことです。※以下のは模型ですが。
この当時、トラック運転手たちは自分の個性や個性をアピールするために、車両に複雑な絵や華麗なデザインを施していました。このアートは、パキスタンのトラック運転手と「清掃員」と呼ばれる助手たちが、数え切れないほどの時間を費やしてトラックに装飾を施していたそうです。
長い長い道のりをトラックで物資を運びます。その際に、これは○○家のだぜ!とアピールする手段でもありました。この習慣は時代とともに進化し、トラックがウッドなどで装飾されたり進化していくのです。
初期の頃 1940年代には、長距離の移動が一般的になり、トラックの所有者がわかるように、各社がロゴをデザインするようになりました。 1940年代後半になると、これらのロゴはより装飾的になり、トラック運転手同士の競争のバッジとして使われるようになりました。
そこからさらなる進化が始まります。トラック・アートにアーティストが誕生。
1950年代、凝った作風で知られるアーティスト、ハジ・フセインの登場により、カラチ市はトラック
アートの拠点となります。
トラックアートは進化を続け、ドライバーたちは基本的なペイントを施すのに2,500ドルもの出費をするようになります。
ちなみにこの画像はタクシーの画像。
とても色鮮やかできれいですね😄

トラックアートは独自の産業となり、カラチだけでも5万人がトラックアート専門の工房で働くよ
うになったのです。ある地域で始まったトラックアートですが、ついに世界に認知されるようになっていきます。
それはパキスタンのトラックが海外で販売されるようになったことがきっかけだったとか・・
そしてこの色鮮やかなアートが、ファッションやデザイン領域にもインスピレーションを与えていきます。
そして・・
トラックだけではなく、他のモノにも装飾できないか?と・・そして誕生したのが
キッチン雑貨にトラックアートの装飾を!ということでキッチン雑貨にトラックアートを施した雑貨が誕生します。もともとは、トラックの運転手が個人的に使うために皿やボウルなどに絵が施されました。しかしこれを職人たちは、市場や道端で売ることを始めます。

※こちらのポットは、ドバイの飲食店でも使われているそうです。
1990年代には、トラックアートの食器は民芸品の定番となっていきます。
このように、一部の地域からはじまったサブカルチャーが今や人気の定番お土産や工芸品のように進化したのです。
毎日使うキッチンに、色鮮やかなアートがあるだけで食卓も華やぎ心もなんとなく明るい気分になるものです。そしてこのトラックアート雑貨の素材はホーロー素材。ホーローは金属素材なのですが、実はこの歴史は数千年に及ぶってご存知でしたか。(私は知りませんでしたが)またホーロー素材の歴史についてもお話ししたいと思います。
ホーロー素材の原点は古代エジプトにさかのぼるそうです。
そう思うと・・
文明を作っていった人間てすごいですね。
何もないところからなにかを生み出し今現在でもそれが形を変えて伝わっているのですから・
勝手に私たちが昔は何もなかったとか思い込んでいるだけで・・実は今よりも文明が進んでいたかもしれないですね・・そしてほんとうは過去にすごい文明をもった人たちがいて、私たちは、歴史と同時に文明を過去のすごい文明の人たちから学ばせてもらってるのかもしれません・・古代のモノ作りの話を聞くとこんな風に思います。
まとめ
今回は、トラックを装飾するサブカルチャーから産まれた工芸品、トラックアート雑貨についてお話しました!
ちょっと人に話したくなる雑貨などをこれからも色々ご紹介したいと思います😄
ちなみにこちらのページでは小売りもしていますので、気になる方は是非チェックしてみてください。
https://www.creema.jp/c/ariiro/item/onsale
トラックアート商品をあなたのお店でも販売してみませんか。
昭和レトロで珍しい雑貨、まだ日本に未入荷の雑貨です。パキスタンから直買付しています。

小売り店様への卸販売も可能です。価格表などを担当からお送りいたしますので
こちらのページの問い合わせからご連絡ください。
※トラックアート雑貨についてとご記入ください。
https://arumiru.com/page/contact