アラビアレポート 番外編 ~アブダビ~ シェイク・ザーイド・グランド・モスク
この回で一旦は、アラビアレポートは終了です!
しかし今年は、アラビア方面、ヨーロッパ方面で活躍している方、そして現地とのコネクションなどを持っている方たちと協力し、日本の職人さんやすばらしい文化、商品を、世界に発信していくつもりで動いておりますのでまたアラビアとか各地のレポートをお届けしていきますね!!!
その名のとおり、モスクです。
一般にモスクといえば多数のイスラム教徒が一緒に礼拝することの出来るイスラム寺院のことです。
そのためイスラム教徒の方にとってはとても大事な場所です。
なので、こちらに入る時には、女性は、お肌の露出を少なくし、髪の毛を隠します。前髪もダメです。
私の通っていた高校は厳しい校則があったのですが、それを思い出しました(笑)
洋服は手首、足首、体のラインがでない服を着用する必要があります。
くるぶし、手のひらから先とかは出してもOKです。
これを女性差別や!! という方もいるようですが、差別でもなんでもなく、「両手と顔以外の美しい部分を隠せ」というコーランの教えから。
なぜ、そのような教えなのかというと、女性と子供はか弱い存在であり、女の人に対して男の人が変な気を起こして、傷ついたりすることがあるから守るためです。
(アブダビに20年くらい住んでいるガイドさん談)
そしてアラブといえば一夫多妻制ともいわれています。みんながみんな4人まで奥さん持っていいというわけではなく、結婚のときに話し合って決めるらしいです。
あなた一夫多妻制するの? しないの?? って。そしてきちんと契約を取り交わすとか。
あと子供が5人いても、もうちょっと子供欲しいわねえ……
という話が夫婦間でも出るそうで出生率が大変高いそうです。
それだけ子育てもしやすい環境なんでしょうね。
出生率下がっている国は、ちょっと、アラブからどんな政策しているのか? と学んだ方がいいと思いました。
一夫多妻制になったにも実は理由があります。
かつてあの周辺で戦争が起こった時、町に未亡人があふれました。小さな子供と奥さんを残して旦那さんが戦争で亡くなってしまい、か弱い存在の女性と子供が自分たちで生きていないといけない。
そんなのをみかねた王様が、よし、一夫多妻制にして、未亡人と子供を、国に残っている男性が養っていこう。
こんなことがきっかけだったそうです。
つまり、とても女性に優しい国なんですね。
たしかに、皆さん黒いへジャブやabaya(ゆったりとした服)を着用していますが、服もよくみると綺麗な刺繍がほどこされていたり、ちらっとabayaのすきまからのぞくお洋服がとても素敵だったり、色んなオシャレを楽しまれていました。
返って人間て自由よりも制限合った方が工夫もするし、個性を生かすし、いいんではって思いました。
そして、みんな可愛らしく、ニコニコしていたのが印象的でした。
あと露出している顔のメイクとかを派手にしたりしてオシャレを楽しんだりもするそうです。
と前置きが長くなりましたが、イスラム教ってそんな感じだったんだ……と知った瞬間でした。
勝手に他宗教禁止!! みたいに思い込んでました……
そうじゃなくて、皆様の信仰を尊重しましょうねって感じらしい。みんな仲良くしましょうよ……
なんか日本に感覚ちかいのかもです。
そして、イスラム教の最高責任者のような方は、たびたびローマ法王のところも訪れているそうです。
信仰は違っても、神様っていう存在が自分たちの道徳であったり生き方や文化を創り、その上に文化が出来上がっている。
なので宗教が違うからといって迫害したり、遠ざけたりするのではないんだなと学びました。