ふたたび、お花の仕事へ── インタビュー「HANA et VERT」代表HANAE様
今回ある・みるMEDIAがお話を伺ったのは、フラワーのアレンジメント作品を制作・販売している「HANA et VERT」を営む平塚花恵さん。
ご自身のお名前に、フランス語で緑を意味する「VERT」と&の意味の「et」を繋げて「花と緑」という意味を込めたのが、店名「HANA et VERT」の由来です。
作品の制作をはじめたきっかけには、名前に「花」の文字が入っていたことで、どこか意識していた部分があったかも……と花恵さん。
以前から生物に興味があり、進学先として生物について学ぶことが出来る学校はないかと探していたところ、東京農業大学を見つけ、造園科学科へ進学。在学中は学校で都市の緑地化や造園を学びながら、学外では花屋でアルバイトに勤しんでいました。大学では植物について専門的な学びとアルバイトを通じ、花というものの魅力や楽しさに気付き、卒業後はフローリストとして就職しフラワーアレンジメントに携わっていました。
しかし子育てのため、花恵さんは花屋での仕事から離れることになってしまいます。当時は都内の新宿にある店舗に勤めていましたが、生活の拠点は神奈川県横浜市の端。子育てと仕事のバランスを取るには少々難しい距離でした。退職後は住まいから通いやすい地元の他業種の企業で、10年ほど総務人事の仕事を続け子育てが落ち着いたタイミングで、ふと考えたことがあった。「またお花の仕事をしたい。」
そうして作品制作をスタートした花恵さん。今年、2024年2月にはアトリエとともにオンラインショップ「HANA et VERT」を立ち上げました。
「花を触って作品づくりに勤しんでいる瞬間がすごくたのしくて、夢中になれる瞬間。」
花ひとつひとつの色合いや特徴はそれぞれ異なるし、日々変化していく。新しい品種が登場したりその時々で流行りも変わっていく。そういった移り変わっていくものを次々にデザインしかたちにしていくところに大きな魅力を感じているそう。
「あと花を飾ると、周りも綺麗にしたくなっちゃうんですよね。お花を飾っているところからはじまり、家も綺麗にしておかなきゃという気持ちにもなると思うので、家にお花があることで生活にもいい変化があるんじゃないかと感じています。」
在宅している時間が長かったりする時、花があると季節を本当に感じられるのも魅力ですが、お掃除をサボってしまいがちな筆者にはこの花恵さんの言葉は思わず納得。
作品はあえて作り込みをしすぎない、白や木目調の壁に自然に映える、なるべく自然の色合いに近くどんなお部屋にも合うようなアレンジメントを心がけています。
使用するドライフラワーは、ドライフラワーの状態で素材として販売されているものを使用するほか、生の状態で仕入れる場合もあるとのこと。素材にする際好みの色合いに染めることも出来ますが、出来るだけ素材そのままの自然の色味やテクスチャ―を活かしてデザイン。
ドライフラワーと言うとその名の通り乾いて無臭のイメージがありますが、実は植物の香りが残っているので実は植物としての存在感があることが多いため、部屋に飾る際は人が集まるリビングやリラックス出来る寝室に飾るのがおすすめだそう。
作品のオーダーはオンラインショップにて受付中。前述の通り、植物は色合いや特徴が様々で個体差もあるため全く同じものを作ることは難しい。なのでオーダーの際はイメージに近いものを写真の中から選び、色味(ピンクの花を入れてほしい)等の要望を添えてもらう、セミオーダーのかたちで行っています。
現在のリースやスワッグといったインテリアに使用する作品だけでなく、「アクセサリーや実用的な作品を制作している他の作家さんとのコラボにも少しずつチャレンジしていきたい」と意欲を燃やす。
本格始動したばかりの「HANA et VERT」の活動の広がりも楽しみです。
さいごに、この記事を読んで「HANA et VERT」に興味を持ってくださった方へメッセージをいただきました。
「自分が一生懸命作ったもので、お客様が喜んでくれることがやりがいです。大切な方への贈り物や大事な記念品であったり、贈られたお相手が喜んでくれるものを提案させていただきたいと思いますので、オーダーいただけたら嬉しいです。」
今後は記念品や贈り物の中でも、ウェルカムボードやリングピローといったウェディング用のアイテムのオーダーにも注力していきたいとのことなので、これから結婚を控えているかたにも注目していただきたいです。
「HANA et VERT」
https://hana-et-yokohama.com/