とろりとろける癒し時間 シーリングスタンプのすすめ
溶かした蝋を金属製のスタンプで押し当てる、クラシカルな雰囲気が魅力のシーリングスタンプ。文具、コラージュ、ハンドメイドの界隈で近年人気のジャンルのひとつ。
今回はそんなシーリングスタンプついておすすめさせていただきたいと思います。
シーリングスタンプって?
シーリングスタンプとは、前述の通り熱で溶かした蝋(ワックス)を垂らした上から、金属製の型を押し当てて施すスタンプのこと。起源は中世のヨーロッパにあるといわれています。手紙や封筒の封をする際、受け取り主以外に開封されていないことを証明するために用いたそう。現在ではメッセージカードや招待状、ギフトのラッピングや結婚式などの席次表を演出するあしらいとして使用することが多いアイテムです。
制作の息抜きにおすすめ
シーリングスタンプの魅力は何といってもクラシカルな雰囲気が美しいビジュアルですが、今回はそれ以外の点に重きをおいてご紹介したいと思います。
スタンプに使用するワックスを溶かすには炉(ろ)を用います。電気で温めてる炉もありますが、キャンドルの火を使った炉がシーリングスタンプのベーシックで、使っている方も多い炉のタイプです。専用の耐熱性のスプーンにワックスを入れ、火をつけた炉の上にセット。
数分かけてワックスがゆっくりと溶けていく様子を眺め、溶けきるのを待つ時間はとても穏やか。眺めているだけで心が落ち着き、癒やされるので制作の息抜きにおすすめです。
ワックスが溶けたらスプーンから垂らし、スタンプを押します。
大理石やシリコン製の専用マットも販売されていますが、筆者はカッターマットにクッキングシートをマスキングテープで貼って代用しています。
今回はこれぞシーリングスタンプ!というイメージで、赤いワックスにバラのスタンプを押してみました。
筆者は赤いワックスも好きですが、お気に入りは蜂蜜色のワックス。本物の蜂蜜のツヤ感が気に入っています。
ワックスの柄、凸の部分にペイントマーカーで色を塗ると柄が浮かび上がりはっきりするのでぜひお試しください。
ハンドメイド販売の包装のアクセントにおすすめ
包装のアクセントにもおすすめなシーリングスタンプ。
完成したシーリングワックスは、裏側に専用の両面が粘着面になっているシールを使うと手紙やラッピングのあしらいにしやすく便利です。
ハンドメイド作品の販売時の包装やお礼のメッセージカードのあしらいとして使用すると、作品の世界観や高級感をアップする演出になることでしょう。もしくは個別に包装して、購入品のおまけやノベルティとしてもおすすめです。
さいごに
近年人気のシーリングスタンプは、忙しい制作の息抜きとしても、包装の演出のひとつとしてもお楽しみいただけます。
既に気になっていた方はもちろん、新たな楽しみや趣味をみつけたいという方もぜひはじめてみてはいかがでしょうか。