【おとなの工房見学】Lilac craft -リラクラフト- 好きを形に
不思議な出会い
人の人生に向き合い続けて、ふと、自分の人生にも向き合ってみた
Lilac craft -リラクラフト-紙から生まれる世界
自分の人生に必要な「モノ・コト・ジカン」
不思議な出会い
今回取材をお願いしたのは、6月のこだわりの材料展に出展していただくLilac craft -リラクラフト-さん。
出会いはちょっと不思議なご縁でした。
前回の大人の工房見学で降り立ったキャプテン翼一色の四ツ木駅。
そのフォームにひっそりと貼ってあった1枚のポスター。
「第4回ふらっとにっぽり クリエイティブ・ショーケース」
なんか気になるネーミング。
「気になるイベントにはどんどん参加すべし!」がモットーのある・みる。
そこで出会ったのが、Lilac craft -リラクラフト-でした。
もう、スタッフ一同一目ぼれ!
花たちのモチーフや水引き作品の美しさ、かわいらしさがたまりません。
その場で熱烈オファー!!無理やり(笑)つながりを作ってもらいました。
その後お打ち合せを重ねて、6月開催のこだわりの材料展への出展、
海外サイトKAMIKURUでの販売も決定。
https://kamimkuru.com/
そして、この素敵な作品が生まれた背景を知りたくて、取材見学をお願いしました。
人の人生に向き合い続けて、ふと、自分の人生にも向き合ってみた
Lilac craft -リラクラフト-の作品は、精進彩乃さんとお友達のお二人の手から生み出されています。
江東区住吉にある素敵な作業場にお伺いしお話を伺いました。
今回の取材は、ゆみさん&ふぅそして、最近存在感がハンパないこけしのヨネ子(笑)
お話してくださったのは、代表の精進彩乃(しょうじ あやの)さん。
(※ヨネ子とのツーショット、急なお願いにも関わらず笑顔で対応していただきました。 (;’∀’))
「起業したきっかけは、人の人生に向き合い続けていて、ふと、自分の人生にも向き合ってみたから」
大きな瞳でまっすぐに見つめてお話しをしてくれる精進さんは、本当に魅力的な人。
中学2年生の時に、学校の活動でカンボジアの里子支援に参加した精進さん。
クラスのみんなで支援するお金を出し合いました。
後に、支援している子に会いにカンボジアへ行く機会があり、精進さんは自ら手を上げ参加しました。
その時、精進さんたちが支援した14才の彼女から、「あなたは何をして働いているの?」と質問されます。
中学生で働くことなど考えてもいなかった精進さんは、自分の当たり前がみんなの当たり前ではないと気がついたと話します。
その後、児童労働について学ぶために大学の法学部に進み、卒業後は一般企業に就職しますが、常に当たり前が当たり前じゃない世界を求めます。
離職してオーストラリアでワーキングホリデーをしながら1年生活をし、帰国後は企業の採用人事に就きました。
大切にしたのは、この仕事はこの人の「人生」に合うものか。
真剣に人に向き合うこと3年、ある日、ふと自分の人生はどうなのだろう…と考える気持ちが芽生えました。
「自分の人生に必要なものはなんだろう」と考えた時、真っ先に浮かんだのはものづくりでした。
「もっと自由に、もっと自分らしくできるもの」と考えた末にたどりついたのが「紙」でした。
学生時代から、自分だけの手帳を作ることが大好きでした。
何もないものに線を引くことから始まり、気に入ったデコレーションで飾りました。
紙から何かを生み出すことは、精進さんの好きを形にできる世界でした。
試してみると、紙の質感や色合い、切り抜いた組み合わせで、無限に広がるクラフトの世界に夢中になりました。
しばらくは会社員との兼業しながら試行錯誤をする日々を重ね、
自分の人生にはこちらが必要と、クラフト作家の道を選びました。
Lilac craft –リラクラフト-紙から生まれる世界
工房には綺麗に整理された紙や型、パーツの数々。
(この整頓術、見習いたい)
紙を1つひとつ丁寧に型抜きし、幾千もできる組み合わせの中からデザインを決めていきます。
細かい作業に疲れないのかきいてみると、何時間でも没頭できると答えが返ってきました。
水引の制作はお友達が担当。
精進さんが出展するイベントに来てくれた彼女が一緒にやりたいと声をかけてくれたそうです。
二人とも音楽を楽しむことも共通点となったようで、今は大切なパートナーとなっています。
自分の人生に必要な「好きなモノ・コト・ジカン」
Lilac craft -リラクラフト-の魅力は、やわらかな美しさ。
どこかほっとするような、温かみのある作品の数々です。
日本の伝統である水引も、音符を取り入れたりと新しい感性で作り上げます。
自分の人生に必要な「好きなモノ・コト・ジカン」。
それをしっかりと見つめたからこそ、精進さんからは、どこかぶれない芯のようなものが伝わります。
自分が好きなものを伝えたい。
それがLilac craft -リラクラフト-の世界観を創り上げているのだと感じました。
………
作品も人間性もとても素敵な方です。
6月のこだわりの材料展や 精進さんの参加されているEVENTにもぜひ足を運んでください。
PERSON
ある・みる運営事務局ふぅ