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【南フランス ニースのパレード 夜の部前編】

ある年の2月。

私と妻はコート・ダジュール空港から電車で移動し、フランス南部のニースに到着した。

ニースは南フランス沿岸部に位置し、元々はギリシャ人によって建設された歴史がある街。

当時はヨーロッパ中のエリートたちが集められ、多くの芸術家がこの街で活躍していたそうだ。

 

そんな街での私たちの目的は… ヨーロッパ三大カーニバル『ニースのカーニバル』に参加すること!

130年の歴史を誇る『ニースのカーニバル』は、毎年100万人以上の観客が集まるフランスでも最大級のお祭りである。

毎年カーニバルのテーマが決められるのだけれど、私たちが行った年のテーマは「世界の王様」というものだった。

 

素晴らしい。

 

何を隠そう、私は王様という響きが大好きだ。

海辺を満喫した我々は、お祭りムード真っ只中の街の中心部へと移動! 街全体が盛り上がっている!!

 

私「ここまで盛り上がってるなら、俺たちも負けてらんないね」

と、日本人代表として謎の使命感に駆られる私。

 

妻「そうだね、何か買いに行こうか」

ということで、子供用の雑貨屋で指輪とティアラを買い、髪を染め…

 

 

パリのディズニーランドで購入したやけにチカチカ光るミッキーカチューシャと、法被を身につけ…

 

 

さぁ準備は完了!

宿から出て、パレードが行われる会場へと歩く。

頭部がチカチカ光っている夫を含む、どこから見てもテンションの高い我々夫婦は、2メートル進む度に写真を撮ってくれと止められながら進んだ。

好評な自分たちのメイクアップに気を良くしながら、意気揚々と会場入り!

会場には、だだっ広い朝の山手線ホームか?と見間違うほど人がたくさん!!

祝砲が上がり、大音量の音楽と共にパレードは始まった!

 

 

我々夫婦もしっかり波に飲まれている。

 

 

パレードではたくさんの「世界の王様」モチーフのフロートが進み、観客のテンションも最高潮!

 

 

まぁ、正直私のセンスでは何をもって「世界の王様」なのか理解しかねるものも多かったが、とにかく観客のテンションが最高潮であることは間違いなかった。

途中からは後ろに立っていたお子さん2人連れの家族と仲良くなり、 奥さん「あれは◯◯よ!」旦那さん「あれは〇〇だ!」 と教えて頂いていたのだが、 それも正直フランス語全開過ぎてほぼ分からなかった。 もちろん私は 私「なるほどー!格好良い!!」 と答え続けた。

ここで仲良くなったご家族のお子さんたちがとてもパレードに映えていて、我々夫婦は途中からずっと子供の可愛さに心を奪われていたのを覚えている。

お母さんお父さんの肩から見るこの大規模なパレードは、彼らにとってどんな風に見えているのだろう。

 

きっと一生心に残り続ける光景に違いない。

パレードは後編に続く!

 

タカタナカ